【保存版】風景撮影におすすめのKANIフィルターセット7選
キャメラマン
おまかせください
「風景撮影におすすめのKANIフィルターセット(100mm幅)」を厳選してご紹介する記事を書きました。
あなたに最適なフィルターセットが見つかります。
お悩みの方はどうぞ。
【北海道美瑛町のフォトグラファー】 地元LOVEのフォトグラファー。北海道美瑛富良野をメインフィールドに、年間250日以上、自然風景を撮影している美瑛町民。KANIとH&Yの二刀流で角形フィルターを運用しています。 インスタグラムはこちら→tomoki_biei
ツイッターはこちら→@tomoki_biei
KANIフィルターセットを選ぶポイント
KANIフィルターセット(100mm幅)は、なんと19種類もあります。(2022年2月現在)
これだけあると、どれを選べばいいかわからないですよね。
選ぶときのポイントは大きく2つあるので挙げていきます。
- 撮影スタイルに合わせる
- 予算に合わせる
①撮影スタイルに合わせる
KANIのフィルターセットは基本的に、
- フィルター
- ホルダー
- CPL(一部無いセットあり)
- ステップアップリング
という内容になっています。
どのセットもホルダー、CPL、ステップアップリングは同じで、「フィルターの組み合わせ」が違います。
ここを知っておくだけでも選びやすくなるはず。
②予算に合わせる
角形フィルターセットは基本的に高額です。
予算に合わせた選択も重要なポイント。
高額セットの方がフィルター枚数が多いので、見ていると当然欲しくなってしまいます。
今の自分に本当に必要なのか?を考えるのが意外と大事。
フィルターはあとから買い足せますので。
風景撮影におすすめのKANIフィルターセット7選
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製品名 |
トラベラー |
||||||
価格 | 38,300円 | 55,800円 | 58,500円 | 70,800円 | 57,300円 | 85,800円 | 122,800円 |
内容 | ・ホルダー ・CPL ・ソフトGND0.9 |
・ホルダー ・CPL ・ソフトGND0.9 ・ハードGND0.9 |
・ホルダー ・CPL ・デュアルパーパス GND0.75 ・リバース GND0.6 |
・ホルダー ・CPL ・ソフトGND0.9 ・ハードGND0.9 ・ND1000 |
・ホルダー ・CPL ・デュアルパーパス GND0.75 ・ND1000 |
・ホルダー ・CPL ・ソフトGND0.9 ・リバース GND0.9 ・ND1000 ・ND64 |
・ホルダー ・CPL ・ソフトGND0.9 ・ハードGND0.9 ・リバース GND0.9 ・ND1000 ・ND64 ・ND16 |
← 表はスクロールできます →
ホルダーとCPLは全セット同じ内容ですので、主にフィルターについて解説してきます。
1.チャレンジセット
チャレンジセットは、最低限の内容で価格を抑えたセットです。
価格 | 38,300円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター | Premium Soft GND 0.9 |
最低限の内容ということで、フィルターはSoft GND 0.9が1枚のみという内容です。
しかしながら、
- ソフトフィルター
- 0.9
という最も汎用性の高いフィルターですので、幅広い撮影に対応できます。
僕自身、最初にこのセットを購入し、しばらく1枚だけで撮影していました。
そのうち強い光源がある場面ではもう1枚欲しいなと思い、Dual Purpose GND 0.75を追加購入しています。
まずはチャレンジセットでハーフNDを体験してみて、必要であればフィルターを買い足していくスタイルは初心者におすすめです。
使ってみないとわかりませんからね。
- できるだけ低予算で購入したい人
- ハーフNDデビューの人
チャレンジセットレビュー記事▼▼
2.ランドスケープベーシックセット
ランドスケープベーシックセットは、風景撮影の基本となるソフトとハードのGND0.9のセットです。
価格 | 55,800円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Premium Soft GND 0.9 |
フィルター② | Premium Hard GND 0.9 |
チャレンジセットにハード0.9を追加したセットです。
ソフト1枚で撮影していると、そのうちハードも欲しくなります。予算がある方は最初からこちらの購入をおすすめします。
空と地上の輝度差が大きい場合、ソフトよりもハードの方がしっかりと減光して輝度差のバランスを整えられます。あると便利ですよ。
また、チャレンジセットとの比較で考えると、1枚と2枚という物理的な差が一番大きいです。
- 境界線の状況によってフィルターを選択できる
- 2枚重ねができる
0.9のフィルター1枚では減光しきれない場面もよくありますので、僕は2枚重ねを多用します。
初心者でしたら、このセットがあればしばらく買い足さなくいいはずですよ。
- 輝度差の大きなシーンで撮影する人
- お試しではなく本格運用していきたい人
3.サンライズセット
サンライズセットは、日の出・日の入りの撮影をサポートするフィルターセットです。
価格 | 58,500円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Premium Reverse GND 0.6 |
フィルター② | Dual Purpose GND 0.75 |
ちょっと特殊なセットですよね。
リバース0.6は「中心から上部に向かって、濃度が薄くなるフィルター」です。
太陽が地平線の下にあるときや、地平線付近にあるときに有効です。そのような状況だと、地平線付近が一番明るく、上空に向かうにつれて暗くなっていくので。
徐々に太陽が高くなってくると、ソフトやハードの方が有効ということですね。
デュアルパーパス0.75もこれまた特殊なフィルターです。
ソフト・ハードの効果を1枚で出せてしまうという画期的なアイテム。
ちなみに僕は0.9と0.75の2枚持っています。
この画像だと境界線の違いがよくわかりますよね。
ソフトとハードが合体しているような感覚で、実際に使っていて超便利です。
ただ、デメリットもあります。
- 縦構図だと対応できない場面がある
- 2枚重ねができない
ソフトとハードが2枚あれば2枚重ねができますが、デュアルパーパスは合体しているので、当然ですができないです。
- 朝夕しか撮らない系の人
- 朝夕の繊細な光の表現を極めたい人
4.トラベラーセット
トラベラーセットは、ソフト・ハード0.9とND1000のセットです。
価格 | 70,800円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Premium Soft GND 0.9 |
フィルター② | Premium Hard GND 0.9 |
フィルター③ | ND1000 |
ランドスケープベーシックセットにND1000を追加したセットです。
基本的なGND2枚でさまざまな輝度差の撮影に対応し、ND1000で長秒露光も楽しめます。
水面をフラットにしたり、雲を大きく流したり、表現の引き出しがグッと増えるのでND1000は面白いですね。
もちろん僕も購入しました。
日中に30秒の露光とかできるようになりますので、新しい世界を撮れるようになります。
KANI製品で一番人気のフィルターらしいですよ。
なかなかの金額ですが、おすすめのセットです!
- 輝度差の大きな場面で撮影する人
- 長秒露光に興味がある人
5.スターターセット
スターターセットは、コストパフォーマンスに優れた、使い勝手の良いセットとして人気です。
価格 | 57,300円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Dual Purpose GND 0.75 |
フィルター② | ND1000 |
ソフトとハードの機能を持っいるデュアルパーパスと、長秒露光のND1000があれば、王道フィルター3枚を持っているようなものです。
先ほどのトラベラーセットと同等の効果をフィルターを1枚減らして実現できる。そう考えると、コスパに優れたセットだと言えます。
実際、KANIの売れ筋ランキング3位のセットであり(2021年現在)、アマゾンランキング1位にもなったことがあるロングセラー商品です。
人気なのもよくわかるというセット内容ですね。
ただこれも2枚を1枚にしているので、2枚重ねができないというデメリットはあります。
2枚重ねがしたくなったら他のフィルターを購入しましょう^^
- トラベラーズセットをもう少し安く買いたい人
- コスパ良く幅広く撮影領域をカバーしたい人
6.スタンダードセット
スタンダードセットは、角形フィルターが4枚も入っているモリモリのセットです。
価格 | 85,800円 |
---|---|
ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Premium Soft GND 0.9 |
フィルター② | Premium Reverse GND 0.9 |
フィルター③ | ND64 |
フィルター④ | ND1000 |
今では19種類もあるフィルターセットですが、一番最初に作られたのがこのスタンダードセットで、栄えある売れ筋ランキング1位のセットです。
ハーフNDは汎用性の高いソフト0.9と、リバース0.9の組み合わせ。
日の出・日の入りの撮影ができ、太陽が高くなってきた場面や順光時にはソフトを使えます。
このセットの大きな特徴は、ND1000とND64ですよね。人気1位2位のフィルターだそうです。
長秒露光のバリエーションを増やしたり、超長秒露光を楽しみたい方向けです。
この2枚を重ねるとND64000になります。
3分とかの長秒露光が可能ですが、風景撮影ガチ勢でも3分の露光をやる人は少ないので、人と違う表現を目指せます。
- 日の出日の入りの撮影が多い人
- 長秒露光を極めたい人
- 人と違う表現を目指したい人
7.プレミアムセット
プレミアムセットは、角形フィルター6枚の最強セットです。
価格 | 122,800円 |
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ホルダー | HT3 100mm Filter holder |
CPL | Premium CPL filter 100-82 for filter holder |
アダプターリング | 67mm→82mm、72mm→82mm、77mm→82mm 計3つ |
フィルター① | Premium Soft GND 0.9 |
フィルター② | Premium Hard GND 0.9 |
フィルター③ | Premium Reverse GND 0.9 |
フィルター④ | ND16 |
フィルター⑤ | ND64 |
フィルター⑥ | ND1000 |
スタンダードセットにハード0.9とND16が追加され、網羅性がさらに強化されました。
付け入る隙がありません。まさに最強。買い足しの必要はほぼなさそうです。
ただ、フィルター濃度がすべて0.9なので、もし買い足すとしたら日の出前の時間帯に便利な0.75か0.6のフィルターが1枚ぐらいでしょうか。
ソフト、ハード、リバースの3枚が揃っていると、日の出、日の入りの撮影でもあらゆるシーンに対応できます。
- 空と地上の境界線の状況
- 太陽の位置
などを考慮の上、最適なフィルターを選択できます。
ND64では少し強すぎる。そんな朝夕の繊細な光の場面でND16があると便利。
他にも、「16と64」「16と1000」など、組み合わせのバリエーションも一気に増えるので、多彩な表現が可能になります。
- 最強セットでフィルター表現を網羅したい人
- 予算がある人
意外と知らないKANIフィルターセットのメリット・デメリット
実は、セットで購入するメリットは、「単品で揃えるよりもわかりやすい」というだけではありません。
意外と知らないKANIフィルターセットのメリット
- 単品で買うよりも安い
- セット内容を変更できる
フィルター性能や使い勝手に関するメリット・デメリットなどは、【角形フィルターレビュー】KANIフィルターチャレンジセットという記事で詳しくレビューしていますのでご覧ください。
単品で買うよりも安い
単品で買うよりもセット購入の方がお得です。
だからと言って、さほど必要ではないフィルターがセットのものを購入する必要はありませんが、最初は何らかのセットを買う方が良いですね。
セット内容を変更できる
- 楽天
- Yahoo
で購入すると、セット内容を変更することができます。
たとえば、チャレンジセットの
- フィルター濃度を0.9じゃなく0.6にしてほしい
- ND16も追加してほしい
といった具合にセット内容をカスタマイズできます。
お問い合わせから相談してみてください。
KANIフィルターセットのデメリット
- 価格が高い
ズバリこれでしょうね。
セットということもあり、どうしても高額になってしまうことです。
品質に関するデメリットはほぼ感じないので、価格が少しでも安くなると嬉しいですのですが・・。
1.中古で買う
メルカリやヤフオクなど中古で買うという手もあります。
しかし、ハーフNDの中古市場は極小です。
出てきてもすぐに売れてしまうことが多いので、あまり期待しない方がいいかもしれません。
2.楽天ポイントをうまく活用する
楽天経済圏で生きている人は、かなりまとまったポイントをGETできます。
一昔前の僕自身がまさに楽天経済圏の住人でしたのでよくわかります。
当時の僕は通常時で10倍ポイントが付いていたので、チャレンジセット38,300円を購入すると、3,830ポイントゲット!実質34,470円になります。
さらにスーパーセールのお買い物マラソンで20倍まで引き上げていました。そうすると7,660ポイントですから、38,300円が実質30,640円です。
すごい破壊力ですね。
さらにさらに、毎月5と0のつく日はポイントが5倍になります。購入時期を楽天スーパーセールに合わせられない人でも、このポイント5倍はゲットしておきましょう。
5倍だと「1915ポイント」です。大きいですね。
楽天スーパーセールやお買い物マラソンと組み合わせることも可能ですので、ストイックにポイントを取りに行くと驚くほどザクザクとポイントが貯まりますよ。
tomokiの体験談
僕はKANIチャレンジセットで角形フィルターデビューをしました。
ソフトGND0.9が1枚のセットです。右も左もわからない状態で使い始めましたが、これ1枚だけでも劇的に写真が変化し、感動し、しばらく1枚運用していました。懐かしいです。
で、運用しているうちに徐々に気づいていきます。
1枚だけだと減光しきれない。空に露出を合わせると地上が潰れる。もう少しシャドーを持ち上げたいなぁ。と。あるいは、ソフトじゃなくてハードはどんなんだろう?なんだこのデュアルパーパスって?とか。
リアルな話、1枚で減光しきれず地上が潰れた写真も、実際はフィルターなしと比べるとかなり輝度差が少ないです。現像でシャドーを持ち上げてもノイジー具合が全然違います。
フィルターの重要さを肌で感じながら運用していました。
そうやって、次のステップに進み、2枚目のフィルターを購入。2枚あると状況によって使い分けたり、2枚重ねにしたり、かなり撮れる写真が増えましたね。
フィルターワークってめちゃくちゃ楽しい!現場で写真を作るって楽しい!と思うようになりました。
2021年はKANIフィルターのフォトコンテストに応募してみたのですが、とても楽しいのでおすすめです。ぜひKANIフィルターを購入した方はチャレンジしてください^^
それと、実は僕はKANIとH&Yの二刀流です。
両方使ってみて、改めてKANIフィルターの素晴らしさにも気付くことができました。
【角形フィルターレビュー】KANIフィルターチャレンジセットでは、KANIとH&Yの比較もしていますので、興味がある方はご覧ください。
何はともあれ、フィルターワークは純粋に楽しいです。フィルターを使って、風景写真の表現を楽しみましょう。
KANIフィルターセットまとめ
- 撮影スタイルと予算に合わせてセットを選ぶ
- 単品で買うより安く、セット内容を変えられる
- 中古という手もある
- 楽天スーパーセールで買うとお得
- KANIフォトコンおすすめ!
- フィルターワークは楽しい!
KANIのフィルターセットについて書きました。
セット内容もさまざまで特徴も異なります。
角形フィルターを高頻度で運用している経験と、KANIとH&Yの二刀流という視点をもとに作成しましたので、自分に合うセットを見つけてください。
https://tomoki-photography.com/half-nd-filter-comparison/