【「超」初心者向け解説!】ISO感度とは何か?カメラの基本がスッキリわかる
この記事では、初心者には難しくてよくわからない「ISO感度」という謎のカメラ用語を、圧倒的にわかりやすく解説します。
ISO感度の基礎や、数値の目安の解説もしています。
難しくて避けていたISO感度の基礎をここでスッキリ理解しましょう。
【「超」初心者向け解説!】ISO感度とは何か?カメラの基本がスッキリわかる
まずは結論からお伝えします。
ISO感度とは、カメラが「光を捉える感度」のことです。
- 薄暗い時間帯
- 夜
- 室内など暗い場所
このような状況では、光が少ないので写真が暗くなります。
そんなときに、ISOの数字を大きくすると、写真が明るくなります。
ISO感度を上げることで、「少ない光でも、カメラ内で【光を増幅】させて、明るくできる」という必殺技です。
ISO感度とはシンプルにそういうことです。素晴らしい技術ですよね^^
かんたんに理解できましたよね?
これ以上深掘りしてくと、だんだん難しくなってくるので、超初心者向け解説は一応ここまでで終了です。
「もうこれ以上むずかしいのは無理だわ」という方は、ここまででもとりあえずは大丈夫です。
まだいける方は、もう少し深掘りしていきますので、このまま読み進めてください。
ISO感度を上げたときの副作用
ISOの数字を上げれば、写真が明るくなるとお話ししました。
「じゃあ、暗いときはガンガンISOを上げて撮ればいいんだね」と思うかもしれませんが、そこまで単純ではありません。解説しますね。
この画像の通り、ISOが低ければ暗く、高ければ明るくなりますが、「ノイズが出やくなる」という副作用があります。
これが写真の大敵であり、しばしば致命傷になるほど仕上がりに影響してきます。
実践的には、「ノイズが出ない程度にISOを上げる」という、絶妙なバランスでの調整が求められます。
わかりやすく、極端な例で見てみましょう。
動物園のライオンです。ISO200で撮影しているため、綺麗に撮れています。
日の出前の森で撮影したエゾフクロウです。なんと、通常使うことがないであろ「51200」で撮影しました。
もはや防犯カメラの画像よりも画質が悪いですよね。ISOを上げすぎると、この「ざらつき感」が出てしまいます。
このザラつきがギリギリ出ないポイントを見極めて撮影することになります。
これがカメラによって違うので、「ISO2000以下にすればノイズが出ないですよ。」などとはっきり言えないのが難しいところです。
先ほど、「少ない光でも、カメラ内で【光を増幅】させて、明るくできる」とお話ししましたが、この光を増幅させる装置の質が、カメラによって違うのです。
高いカメラと安いカメラの差は、こういうところに顕著に出ます。
撮影時のポイント
ここまで、ISO感度による効果と、副作用についてお話ししてきました。
それを踏まえた上で、撮影時のポイントをお伝えしていきます。
まずは、自分のカメラを知ることが必要です。ノイズが発生するラインを見極めましょう。
どんな条件で撮ると、ノイズが出るのかを把握します。これは、シャッタースピードとF値が関係してくるので、いろんなパターンがあります。
- 被写体
- 時間帯
- 手持ちor三脚使用
の撮影状況によって変わるはずです。
<tomokiの場合>
- 動物を薄暗い時間帯に撮る
- 動物を明るい時間帯に撮る
- 風景を薄暗い時間帯に撮る
- 風景を明るい時間帯に撮る
僕の場合は主にこんなパターンがあり、それぞれの撮影で、おおよそISOやF値やシャッタースピードの使用範囲は決まっています。
そんな状況下において、それに適したカメラやレンズ、アイテムを使用し、思い描く写真を撮っています。
もしISOを上げられないことで、撮りたい写真が取れないなら、ノイズが出にくいカメラが必要だということです。
自分が撮りたい写真は、今使用しているカメラのISO感度能力で大丈夫なのか?ということは最低限、知っておきましょう。
これを知らずにずっと撮影していても、撮りたい写真を撮ることはできないからです。
ノイズの出方に注意しながら、毎回の撮影に臨みましょう。
✅ 初心者におすすめのISO設定
初心者の場合、絞り優先モードや、シャッタースピード優先モードを使用する場合が多いかと思います。
そのときにISO感度をオートに設定すると、カメラはノイズが出るほどの高い数値を平気で設定してきます。
それを防ぐために、ISO感度のオートの範囲を決めることができます。
まずは自分のカメラのISO感度許容ラインを見極め、オート範囲を設定しておくと、ザラつき写真の量産を予防することができますので、おすすめです。
設定できる上限の数値は、カメラによって違いますので、ご注意ください。
tomokiの体験談
テーマにまつわる僕の体験談をお話しするこのコーナー。今回は、「ISO感度」ですね。
最近のカメラはISOをガンガン上げて撮影しろ。と言います。
一昔前までは、「ISOはできるだけ低くしろ」「ISO100〜400ぐらいまでにしておけ」とかいろいろ言われていました。
ところが、今は技術の進化がすごいです。最近のミラーレスカメラは、ISO10000とか20000とかでも平気で撮れたりします。
ISOを上げればシャッタースピードも早くできるので、手ブレの確率が下がるという理由です。素晴らしい時代になりましたね。
僕のメイン機であるCanon 5D MarkⅣで風景を撮影する場合、ISO2000を超えてくると少しずつノイズが出始めます。
1600ぐらいまでに抑えるようにしていますが、ある程度ISO感度が必要な状況では、しっかりと三脚を使うことで、問題なく撮影ができます。
三脚を使えばシャッタースピードを1/10秒とかに落とせるので、ISOを一気に下げることができて、ノイズが減るからです。
たとえば、「動物を薄暗い時間にも撮りたいのに、ノイズが出るのでISO2000まで上げられない」というのであれば、カメラ購入を検討する必要があります。
- 薄暗い時間帯や場所で動物撮影する人
- 日の出や日の入りの時間に風景撮影する人
これらの人は、APS-C機よりもフルサイズがおすすめです。
僕は毎年、知床でヒグマの撮影をします。
ヒグマはいつ現れるかわかりませんが、現れたときにシャッターチャンスを逃さずに、確実に撮影しなければなりません。
ところが、朝夕の薄暗い時間にも彼らは現れます。僕のCanon 5D MarkⅣでは、その時間にしっかり撮りきるのは難しいわけです。
カメラの腕うんぬんよりも、今の機材ではシャッターチャンスを逃してしまう。写真をやっているとそんな状況にぶつかることがあります。
こんなときが機材購入のタイミングです。
もしあなたが僕と同じような状況になったとき、スペックの足りない機材で一生懸命頑張ることは、遠回りして無駄に時間を消費しているだけかもしれません。
「ISO感度」は、その指標になる重要なポイントだと思っています。
僕のヒグマ撮影の話に戻りますが、動物撮影用の機材を購入した結果、抱えていた問題は驚くほどあっさりと解決しました。
「自分はどんな写真が撮りたいのか?」
これを軸に考えると良い選択ができると思います。
まとめ
ISO感度まとめ
- ISO感度とは、カメラが「光を捉える感度」のこと
- ISOが低ければ写真が暗く、高ければ明るくなる
- ISOを上げすぎるとノイズが出やくなる
- 自分のカメラのISO感度能力を知る
- ISO感度のオート範囲を設定しよう
- 「自分はどんな写真が撮りたいのか?」を軸に考える
いかがでしたか?
今まで難しくてよくわからなかった「ISO感度」が、理解できたかと思います。
今回得た知識を普段の撮影に活かして、良い写真をたくさん撮ってください。
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』