【10分でわかる!】風景写真における光の基礎と撮り方を初心者向けにわかりやすく解説
この記事を読むと、写真に最も重要な「光の基礎」がわかり、光を意識した写真の撮り方がわかります。
僕もこれを意識することで、写真がうまく撮れるようになりました。
読み終えると、光の基礎がわかることで漠然とした不安が消え、光を利用したいい写真が撮れるようになります。
【光の基礎】光には強さがあることを知る
光には強さがあります。光の強弱が写真に大きく影響を及ぼします。
それは、季節や天候、時間帯によって大きく変わります。
ここでは、写真撮影における光の強さの基礎を学びましょう。
強い光
- 晴れ
- 夏
- 日中の太陽が高い位置にあるとき
このような強い光があるときは、明暗差や色が強く出すぎる傾向があり、基本的に撮影に適さないことが多いです。
ただ、日中の時間でも冬は光が弱くなりますので、撮影に適する場合もあります。
天気が良いと「撮影日和」という気がしますが、実はそうでないことが多々ありますね。
程よい光
- やや雲がある晴れ
- 春、秋、冬
- 朝夕
「夏場のカンカン照りの強い日差し」以外の、晴れの日の光と考えてください。
べったりとした、平面的な印象にならない程度の強さです。
これぐらいなら、日中でも撮影可能というレベルです。経験を重ねて「撮影可能ライン」を判断できるようになりましょう。
弱い光
- 曇りや雨、雪
- 冬
光が少なく、写真を撮ると暗くなりがちですが、実は弱い光でもいい写真は撮れます。
花を含めた植物などは全然問題なく撮影できることも多いです。
紅葉もしっかり色味が出て鮮やかに写せます。
柔らかい光
朝夕
朝夕の太陽が低い位置にある時間帯は、どの季節でも柔らかく、淡い光になります。
幻想的でドラマチックな写真になりやすいです。
最もいい写真が撮りやすい光で、写真家やハイアマチュアのカメラマンはこの時間を狙います。
こちらの記事で詳しく解説していますので、興味がある方はご覧ください。
【光の基礎】5種類の光の向きを知る
「光の向き」は大きく分けて5種類です。
光の向きを頭に入れながら写真を撮ることが、基本中の基本でありながら極めて重要なことです。必ず覚えましょう。
なぜなら、これを意識して撮ることが、間違いなく写真上達に繋がるからです。
順光
- 被写体の正面から当たる光
- 影が後ろにできる(被写体によっては影ができない)
順光の特徴
- 被写体全体の色や形をはっきりと写せる
- 空を青く撮りたいときには順光が良い
- 影が少ないので立体感が出ない
- 強い順光だとべったりした印象になる
撮影のポイント
被写体の色や形を鮮明に写したいときに有効です。観光写真や、記録写真などに向いています。
一方で、強い光と順光を組み合わせないことがポイントで、夏の暑い日の日中の光だとべったりした印象の写真になってしまいます。
人物や動物は強い順光には向きません。
太陽が高い位置にある時間帯はできるだけ避けた方が良いです。
斜光
- 被写体の斜め前から当たる光
- 影が斜め後ろにできる
斜光の特徴
- 斜めから光が当たることで、順光よりも影ができる
- 写真に立体感が生まれやすい
撮影のポイント
順光と同様、強い光は撮影に向きません。そこだけ注意して、奥行きのある被写体を撮れば、立体感のある良い写真になります。
サイド光
- 被写体の横から当たる光
- 影は太陽と逆サイドにできる
サイド光の特徴
- 光と影がどちらも強く出て、写真にメリハリが生まれる
- 色やディティールを出しながら立体感も出やすい
撮影のポイント
奥行きのある被写体の方が、立体感が出やすくなります。写真に明暗差が強く出ますので、「明」と「暗」のどちらを見せたいのかをしっかりとイメージをしながら、影を活かして撮影しましょう。
逆光・半逆光
逆光と半逆光は特徴や撮影のポイントも似ているので、まとめます。
- 被写体の後ろから当たる光
- 前方に影ができる
逆光・半逆光の特徴
- 朝夕の光で撮ることで、幻想的な印象の写真になりやすい
- 被写体の前側が暗くなりやすいので、技術が必要
撮影のポイント
最もドラマチックな写真になるのが逆光・半逆光です。風景だけでなく、動物、人物、食べ物などにも向いています。
日中の逆光だと光が強すぎて、このように幻想的な写真にはなりません。
写真が上手くなりたい方は、朝夕の逆光を使いこなせるようになりましょう。
光の色味
光には色味があります。
撮影時に「ホワイトバランス」を設定することで、青味の強い写真から、黄色味の強い写真まで、好みの色で撮ることができます。
ホワイトバランスによって、写真の印象がガラッと変わります。
冷たいクールな印象を表現したいなら青味を強く、温かみのある風景を表現したいなら黄色味を強くするという具合です。
光の向きと合わせて、色味の表現も意識しましょう。
ホワイトバランスについては、こちらの記事でしっかり解説しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
tomokiの体験談
記事のテーマに関する僕の体験談を語りつくすコーナーです。
今回の内容は、写真撮影において、本当に本当に、基礎中の基礎中の基礎です。
でも案外こういうことをきちんと勉強しないものです。なぜなら僕も完全におろそかにしていたから、わかるんです。笑
今思えば、「そりゃ上手くならないよね。」という感じなんですが、基本をおろそかにしておきながら、当の本人は「なんで上手くならないんだ」と悶々としているのです。
ひとつひとつ、丁寧に確実に覚えていく。これを実行する人だけが、写真上達の階段を上がっていけるのです。
これを読んでいるあなたが、どれぐらいのレベルの初心者かはわかりません。あなたは普段風景写真を撮るとき、「今、半逆光の光で撮っている」など、状況を把握しながら撮っていますか?
これは断言することができますが、写真が上手い人は、例外なく光の扱い方が上手い人です。
今回の内容は、その光の扱い方の基礎となる部分です。
僕はこれをおろそかにしながら、日々淡々と撮影していました。その結果、ずいぶんと成長が遅くなってしまったと実感しています。
普段の撮影から、光を意識して、基礎となる力を積み上げてください。きっと、成長を感じながら上達していけるはずです。
まとめ
光の基礎と撮り方まとめ
- 光には強さがあることを知る
- 5種類の光の向きを知る
- 光の色味を知る
- 撮影時に光の強さ、向き、色味の3つを意識する
- 光を理解して写真の基礎力を積み上げる
いかがでしたか?
写真に最も重要な「光の基礎」がわかり、光を意識した写真の撮り方が見えてきたはずです。
基礎を押さえることで、漠然とした光に対する不安も消え、いい写真が撮れるようになっていきます。
あとはコツコツ、亀のように確実に歩んで成長していきましょう。
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』