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【基本解説】シャッタースピードとは?初心者でもスッキリわかります

【基本解説】シャッタースピードとは?初心者でもスッキリわかります
tomoki
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カメラ初心者
カメラ初心者
シャッタースピードの基礎基本をしっかりと理解したい。基本を押さえた上で上達を目指したいです。

そんな方のために「シャッタースピード」の基礎を初心者にもわかりやすく解説する記事を書きました。

しっかりと上達のための土台を作り、いい写真を撮っていきましょう。

この記事を書いた人

tomoki

tomoki

【北海道美瑛町のフォトグラファー】

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地力を発信し続けています。地元をこよなく愛する丘のまちびえいファンガイド。

  • Kindle写真集「美瑛富良野ひととせ記」シリーズ出版中(全12冊の予定)。おかげさまで複数の写真集がAmazon新着ランキング1位獲得^^
  • 2021年KANIフィルターフォトコンテスト入賞
  • インスタグラムフォロワー5000人
  • 丘のまちびえいファンガイド

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【次のレベルに押し上げる】カメラ初心者に必要な基礎知識20選カメラ初心者に必要な基礎知識をわかりやすく網羅的にまとめました。トピックがたくさんあるので、必要な部分だけを読めるようになっています。基礎を学び、しっかり準備をして撮影に臨みたい方におすすめです。カメラ初心者必見の内容です。...

【基本解説】シャッタースピードとは?初心者でもスッキリわかります。

まずはシャッタースピードとは何かというお話から。

結論を先にお伝えすると、

「シャッターが開いている時間」

これがシャッタースピードです。

シャッタースピードを調節することで、カメラに取り込む光の量を変えられます。

シャッタースピードの違いによる比較画像

シャッタースピードを変えて水を撮影 左:1/30秒 右:1/2000秒 (参照:Canon EOS RP 説明書)

tomoki
tomoki
シャッタースピードを変えることで、こんな表現が可能になりますよ。
カメラ初心者
カメラ初心者
なるほど。ここまではOKです。

 

カメラを始めたばかりの初心者でも、

  • 絞り(F値
  • ISO
  • シャッタースピード

という3つの言葉は聞いたことがあると思います。

ただこの中で、なんとなくどんなものかがイメージできるのが、「シャッタースピード」ですよね。

ほぼイメージ通りだと思います。

シャッターボタンを押すと、「カシャッ」と開閉音がしますよね。

このシャッターが開いている時間が「シャッタースピード」です。

シャッタースピードを1/100秒に設定すると、シャッターが開いている時間が0.01秒ということですね。

カメラ初心者
カメラ初心者
ほんとに一瞬なんですね。

シャッタースピード早見表シャッタースピードと出力される写真の関係はこんな感じです。

tomoki
tomoki
写真の明るさブレに密接な関係があるんです。
カメラ初心者
カメラ初心者
ふむふむ。大丈夫です。ついていけてます。

 

【実践】適正なシャッタースピードでエゾリスを撮る

エゾリス「百聞は一見に如かず」です。

すばしっこいエゾリスを撮影するシチュエーションで考えてみましょう。

tomoki
tomoki
エゾリスを撮影するとき、どんな風に撮影したいですか?
カメラ初心者
カメラ初心者
かわいい瞬間を完璧に撮りたいです!

 

北海道美瑛町のエゾリス

シャッタースピード1/200秒

tomoki
tomoki
こんな感じですか?
カメラ初心者
カメラ初心者
ブレてますやん!もっと完璧やつですよ!パーフェクトなやつ!

 

エゾリス

シャッタースピード1/500秒

 

北海道美瑛町のエゾリス

シャッタースピード1/640秒

 

北海道美瑛町のエゾリス

シャッタースピード1/500秒

 

北海道美瑛町のエゾリス

シャッタースピード1/640秒

 

カメラ初心者
カメラ初心者
これですこれ!これが僕のイメージです。
tomoki
tomoki
ブレている上の写真はシャッタースピードが1/200秒で、他は1/500秒以上です。こういう動く被写体は特にシャッタースピードが重要なんですね。
カメラ初心者
カメラ初心者
なるほど、そういうことか。
  • ペットのワンちゃんが走ってる場面
  • 子供が遊んでる場面や運動会

などもシャッタースピードが重要です。

 

数値の目安

シャッタースピード早見表数値の目安というのは、ブレないように撮影するためのシャッタースピードの目安です。

一般的に、「1/焦点距離」秒というのが、よく言われます。

  • 焦点距離100mmで撮影するなら1/100秒
  • 500mmなら1/500秒

ということですね。

カメラ初心者
カメラ初心者
へ〜。それは覚えやすいですね。

実際のところ、「1/焦点距離」秒というのはあまりにもざっくりしていますので、最初はこれを基準に撮ってみて、自分に最適なシャッタースピードを見つけるのがいいです。

被写体によって、ある程度、シャッタースピードの目安がありますので、参考にしてください。

シーン別シャッタースピードの目安

  • 日中の手持ち撮影:1/125〜1/200秒
  • 動物、スポーツ、運動会:1/500秒〜
  • 滝や川の水を流す:1/8〜4秒
  • 星景写真:8〜30秒

手持ち撮影特に初心者の方が頻繁に使うのは、日中の手持ち撮影ですよね。

「1/焦点距離」秒で考えると、50mmのレンズを使うと1/50秒でいいことになります。

ネットで検索すると、静止している被写体のスナップ写真なら1/30秒でいいと言う人もいます。

ブレた写真

tomoki
tomoki
実際は1/30や1/50だとブレる可能性がけっこうあります。

初心者が日中の手持ち撮影をするなら、最低でも1/100秒を確保しておくのがおすすめです。1/30秒とか今の僕でもブレる可能性があるのでやらないです。

カメラ初心者
カメラ初心者
わかりました。1/100は確保するように精いっぱい努めます。

 

どんな撮影ができるの?

日の丸構図シャッタースピードを調節することで、どんな撮影ができるの?というお話です。

今後の参考までに目を通してみてください。

野生動物

北海道美瑛町のキタキツネ

シャッタースピード1/320秒

 

知床のヒグマ

シャッタースピード1/640秒

 

小狐

シャッタースピード1/500秒

野生動物は、1/500秒は確保したいところです。野鳥など、素早く動く動物はもっと速くすることで動きを止めます。

オオワシ

シャッタースピード1/500秒

 

 

水を止める

シャッタースピード1/2000秒

ここまでシャッタースピードを速くする撮影は多くありませんが、水の動きを止めると、普段見ることのできない水の質感まで解像され、インパクトのある写真になりやすいです。

 

水流

シャッタースピード1/1000秒

 

雲を流す

雲を流す

シャッタースピード20秒

肉眼では見ることができない、非現実的な世界を生み出せます。幻想的な表現ができます。

 

雲の流し撮り

シャッタースピード30秒

 

水を流す

北海道美瑛町・白ひげの滝

シャッタースピード2秒

 

北海道美瑛町・白ひげの滝

シャッタースピード1秒

代表的な例が、滝を撮影する場面です。滝の流れを糸のように表現することができます。一度はやってみたい撮影ですよね。

 

北海道美瑛町・美瑛川

シャッタースピード2秒

川も、普通に撮るのとでは違う表現ができます。

 

水の流し撮り

シャッタースピード4秒

 

水面の長秒露光撮影

シャッタースピード20秒

水面を長秒露光撮影すると、波や揺らぎがなくなり、フラットになります。

 

星景

北海道美瑛町・マイルドセブンの木

シャッタースピード20秒

当然夜なので、日中の撮影と違い、極端に光が少ないです。そのため、20秒とか30秒とか、長時間シャッターを開きっぱなしにして光を取り込みます。

星の撮影は少し特殊ですが、カメラは肉眼では見えない星まで映し出してくれます。夜は少し寒いし眠いこともありますが、感動が待っていますよ^^

カメラ初心者
カメラ初心者
星の撮影と、水が糸みたいになるやつをやってみたい!
tomoki
tomoki
すぐに撮れるようになりますよ!

 

ということで、これらを撮影するために、シャッタースピードの調節が必要になることが理解できたかと思います。

例に挙げた動物撮影のように、シャッタースピードを極端に速くすると、どうしても写真が暗くなります。

エゾシカ

動物撮影はシャッタースピードを上げるので暗くなりがち

そこで、

もっと明るく仕上げたい。

じゃあどうするの?

絞りとISOで調節してちょうどいい明るさにしよう。

となります。

エゾシカ

ISO感度を上げて明るさを調節

シャッタースピードの上げ下げだけでは、ちょうどいい明るさにできないので、絞りやISOと連携して明るさを調節します。

その「絞りやISOはカメラ任せにできるよ」という便利な機能が、「シャッタースピード優先モード<Tv>」です。シャッタースピードだけを自分で決めればいいので、撮影がとても楽です。

カメラ初心者
カメラ初心者
やばい、ちょっと難しくなってきたかも??
tomoki
tomoki
実際にカメラを用意してください。触りながら体で覚えましょう。

 

シャッタースピード優先モード(Tvモード)

ということで、シャッタースピード優先モード(Tvモード)を解説します。

  • キヤノン:<Tv>
  • ニコン・ソニー:<S>

シャッタースピードだけ自分で決めて、あとはカメラ任せというモードです。

使い方がわからないという方は、次の記事に設定手順を書いていますので、この通りに設定してみてください。

カメラモードを使い分ける。Pモードとオートの違いも説明
【脱初心者への道③】カメラモードを使い分ける。Pモードとオートの違いも説明一眼レフやミラーレス一眼カメラを買ったばかりの初心者へ、カメラモードの使い分けについて解説しています。筆者はCanonユーザーのため、キャノン機で解説しています。オートモードから卒業し、脱初心者を目指す方、ぜひ参考にしてください。 ...

たとえばシャッタースピードを1/500秒に設定すると、その後はずっと1/500秒で固定になります。

絞り(F値)とISOだけ自動で数値が変わり、シャッターボタンを押すと、その都度、ちょうどいい明るさで撮影されます。

動物を撮るなら1/500秒にしておけばいいし、星を撮りたいなら20秒にしておけばいい。動く被写体や明るさを調節したいときにこのモードを使いましょう。

tomoki
tomoki
何度かこのモードで撮影してみてください。そういうことか!と感覚でわかります。
カメラ初心者
カメラ初心者
さっそく撮影してみます!

 

tomokiの体験談

tomokiテーマにまつわる僕の体験談を語ります。今回は、「シャッタースピード」です。

僕は初心者時代に、野生動物の撮影にハマりだしたので、多くの人が使用する絞り優先<Av>モードよりも、シャッタースピード優先モードの使用頻度が多かったです。

早いうちにマニュアル撮影に切り替えましたが、いずれにしてもシャッタースピードを重視した撮影が多かったですね。

動物の場合、「ブレる」「暗い」という2つが常に課題でした。シャッタースピードを確保しようと思ったら暗くなるので、ISOを上げる。すると、写真にノイズ(ざらつき)が出てくるわけです。

ある程度、薄暗い時間帯や場所での撮影もありますので、カメラやレンズの性能も大事になってきます。野生動物撮影はけっこうお金がかかりますので、これからやろうと考えている人は覚悟しておきましょう。笑

で、繰り返しになりますが初心者のうちは、静止画でもブレない程度のシャッタースピード(1/200秒程度)にしておきましょう。

あえてブレさせて撮るという手法はありますが、基本的に、どんな絶景でも、どんな貴重な動物でも、ブレてしまったら全部ボツ写真になります。写真撮影においてはブレないことが最低条件だと思っていてください。

ですから、シャッタースピードは速めにしておいた方がいいのです。ノイズを気にして少しセーブする人も多いですが、最近のカメラは性能がいいので、思い切って上げてしまいましょう。そうすることで、シャッターチャンスをものにできる確率がグンと上がります。

ある程度撮り慣れてきても「ブレ問題」は完全には解消されません。まずは「ブレない」ことを最優先しましょう。

毎年ヒグマの撮影に行くのですが、1日待って一度も現れない日もあります。「やっと来た!」と思って撮影した写真がブレてた。なんてこともよくありました。

超ガッカリです。ブレを抑えるって、カメラマンにとって本当に死活問題です。動物に限らず、風景などでも、撮影したらその場で確認することを推奨します^^

 

シャッタースピードまとめ

シャッタースピードまとめ

  • シャッターが開閉する時間が「シャッタースピード」
  • 取り込む光の量を変えることができる
  • 速くすると被写体の動きが止まる
  • 遅くすると流れるような表現ができる
  • 速いと写真が暗くなり、遅いと明るくなる
  • 初心者は「1/100秒」以上の設定を推奨
  • シャッタースピード優先モードを使ってみよう

いかがでしたか?

今までなんとなくのイメージで理解していた「シャッタースピード」のことがスッキリわかったかと思います。

今回の学びを活かして、写真撮影を楽しんでください。

 

では、また(´∀`)ノ

 

『写真を通して、人生に感動を。』

 

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プロフィール
tomoki
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フォトグラファー/ブロガー
北海道美瑛町在住。毎日のように美瑛富良野エリアで風景写真を撮影しています。自分の視点で世界を見つめ、探求する日々が続く。
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