【これさえ読めば大丈夫!】F値(絞り値)とはなにか?カメラ初心者向けに解説
「わかりやすく」を意識して書いていますので、この記事で、初心者に最低限必要な「F値」の基礎知識が理解できます。
F値の基礎や、数値の目安、絞り優先モードの解説もしています。
難しくてなんとなく避けていたF値の基礎をここで理解しましょう。
【これさえ読めば大丈夫!】F値(絞り値)とはなにか?知識ゼロの初心者向けに解説
小難しいため、カメラ初心者が避けて通りがちな「F値」をかんたんに解説します。
F値とは、「光の通り穴」の大きさを数値化したものです。
別名「絞り値」とも言います。
こんな感じです。
「光の通り穴」の大きさをカメラ側で設定することができます。これで、カメラに取り込む光の量を調節します。
実にわかりやすいですよね。F値については、いろんなところで難しい話を聞きますが、これがF値の基本です。シンプルにこれを覚えてください。
F値による効果の違い
ここから少し難しくなると感じる方がいるかもしれませんが、可能な限りかんたんに解説します。
F値
F値のことを「絞り」と言いますが、「開放F値」という言葉を聞いたことがありませんか?
これは、最大限に絞りを開いたF値のことを言います。表で言うと「F2」です。開放と絞りの最大範囲はレンズによって変わります。
特に、絞り開放の数値が低いレンズほど、明るく撮れるということで、価格も高くなります。
明るさ
F値を下げるほど写真が明るくなり、上げるほど暗くなります。取り込む光の量が変わるので、これは感覚的にもわかりますよね。
写真が暗いと感じたときは、F値を下げて調節することができます。
先ほど話した通り、絞り開放値が低いほど、レンズは高価になります。
- EF16-35mm F4L III USM 約13万円
- EF16-35mm F2.8L IS USM 約22万円
これはどちらもCanonの広角レンズですが、F値が違うことで、こんなに価格が変わります。
ボケ
F値を下げるほどボケが大きくなり、上げるほど小さくなります。
つまり、ボケさせるか、シャープに写すかをF値で調節することができます。
ボケ写真が撮りたくてカメラを買う方も大勢います。このF値がボケ写真のカギになります。
レンズの数値を読む
「CANON EF-S 18-55mm 3.5-5.6 IS STM」
このレンズの数値を実際に読み解いてみましょう。
18mm〜55mmの撮影ができるレンズです。
- 18mmのとき、開放F値3.5
- 55mmのとき、開放F値5.6
で、撮影することができるよ。という意味です。
最大値は18mm:F22、55mm:F38ですが、表記されていません。知りたい場合は、説明書や公式ホームページから調べましょう。
表記を見ても、開放F値が重要であることがわかりますね。
F値の調節でどんな撮影ができるの?
F値を調節することで、どんな撮影ができるのかをご紹介します。
ここでは作例をいくつか紹介するだけですが、別の記事では撮影の仕方なども詳しく解説しています。興味がある方はこちらもご覧ください。
ボケ撮影
背景ボケ、前ボケ、玉ボケなど、カメラの醍醐味とも言えるボケ撮影が、F値の調節により、できます。
絞り撮影
ボケ撮影とは逆に、画面の全体にピントを合わせ、隅から隅までを美しく解像する撮影ができます。
風景写真などで使うことが多いです。
絞り優先モード(Avモード)
絞りは、ボケさせたいのか、全体をシャープに撮りたいのかで数値を決めることが多いです。
例)花を撮影する場合
ボケさせたい
↓
F値を下げよう。
↓
明るくなりすぎた。シャッタースピードとISOで調整しよう。
こんな手順になります。
F値の上げ下げだけでは、ちょうどいい明るさにできません。シャッタースピードやISOと連携して明るさを調節します。
シャッタースピードやISOはカメラ任せにできるよという便利な機能が、「絞り優先モード<Av>」(ニコン、ソニーは<A>の表記)です。絞りだけ自分で決められるので、とてもかんたんです。
絞り優先モードの使い方がわからない方は、こちらの記事に設定手順を書いていますので、参考にしてください。
初心者の多くは、まずオートモードを使い、次にこの絞り優先モードを使う場合が多いです。
絞り優先モードをメインに使うプロカメラマンも多く存在します。
tomokiの体験談
毎度おなじみ、テーマにまつわる体験談をお伝えするコーナーです^^
F値とかISO、シャッタースピード、開放、被写界深度などなど、この周辺のカメラ用語は、初心者にとって頭が痛くなるようなややこしさですよね。
ここを最初から理解して撮影している初心者は皆無でしょう。
僕も初心者時代は、「面倒な話はごめんだぜ」と言わんばかりに、しばらくの間は見て見ぬ振りをして撮影していました。
それでいいんじゃないでしょうか?使いながら覚えていくぐらいじゃないと、カメラ自体を挫折してしまいます。
ただ、ある程度カメラに慣れてきた、どこかのタイミングでしっかりと向き合う必要があります。
何年もずっと向き合わない人ももちろんいますが、確実に上達が遅れるということを断言しておきます。
なぜなら僕がそうだったから(笑)。なんか、この下りは毎回使っている気がします。
僕は、写真が上手くなるために必要なことがいくつかあると思っています。そのひとつが、カメラを使いこなすことです。
超重要です。僕自身、長い間これをおろそかにし続けました。そして、本気で上手くなりたいと思い、きちんと学んだ経験があります。そのときに、強く実感したのです。
シャッターチャンスは逃さなくなるし、撮り方の引き出しは増えるし、カメラや写真の知識も増える。なんで今まで放置していたんだろう。と嘆きました。
今回書いた内容は、ひとつひとつが上達のために必要な、大事な基礎知識です。こういうものを、確実に自分の中に取り込んでいくことが大切です。
「読む人が写真上達に必要な基礎知識を積み上げていけるように」ということを考えながら、このブログを毎回書いています。
初心者の方は、ぜひ、いろんな記事を読んでみてください。写真上達に貢献できる内容だと確信しています^^
まとめ
F値(絞り値)まとめ
- 「光の通り穴」の大きさを数値化したもの
- F値を変えることで、明るさやボケを調節できる
- 花や動物などのボケ写真や風景写真などに使える
- 絞り優先モードを活用する
- カメラを使いこなす
いかがでしたか?
「できるだけわかりやすく」を意識して書きましたので、F値の基礎を理解できたのではないでしょうか?
基礎の取得の積み重ねこそが、写真上達へ導きます。しっかり学んで行動して、日々、成長していきましょう♪
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』