【脱初心者への道⑤】写真撮影のマナーやルールを知っておく
そんな初心者向けに、「撮影のマナーやルール、著作権や肖像権などの理解が深まる記事」を書きました!
基本的な知識を得るだけで、安心して撮影することができますよ^^
マナーやルールへの不安がある方はぜひ!
- カメラ歴4年
- 北海道美瑛町在住。ほぼ毎日撮影してます。
- 拙著「写真上達マインド」がAmazon新着ランキング1位獲得。Kindle写真集は2位。
インスタグラムはこちら→tomoki_biei
【脱初心者への道⑤】写真撮影のマナーやルールを知っておく
友人・知人や、撮影の現場でその都度、覚えていく人が多いと思いますが、今振り返ると、あらかじめ知っておいた方がいいこともたくさんありますので、解説します。
写真撮影の基本的なマナー・ルール
全国的に共通のマナーやルールが存在しますが、観光地や有名な景勝地など、地域によって独自のマナー・ルールがある場合もあります。
僕の住んでいる北海道美瑛町では、農業と景観を守るために撮影を含めた観光ルールやマナーが存在します。
特に初めて行く場所はしっかりと確認し、意識して撮影しましょう。
撮影可能な場所かまず確認する
- 博物館や美術館、コンサートや舞台などは著作権のかたまりで、撮影禁止の場所が多い
- 同様に地域のイベントなども
- 飲食店も一部撮影禁止のお店あり
北海道では各地で冬のイベントがありますが、人気芸能人を呼ぶ場合もあります。はりきって重い望遠レンズを装着して行ったのに、「著作権の関係で撮影するのを禁止します」とアナウンスされ、がっかりした経験があります。笑
東京オリンピックでも、いろいろと撮影の規制が入りそうな話が出ていますね・・・。
- お店や施設などは、撮影する前に張り紙がないか確認
- イベントは事前にHPで調べよう
私有地に入らない
僕が住む北海道美瑛町では、私有地(農地)に入って撮影するケースが多発して問題になっています。
良い写真を撮るために看板を無視して入る人も多いです。看板が立っていますので、必ず確認してルールを守りながら撮影しましょう。
駐車する場所に気をつける
農作業車が通るような場所で撮影する場合は、迷惑がかからないよう、邪魔にならない場所に駐車しましょう。
カメラマンや観光客にとっては景勝地でも、農家さんにとっては仕事であり、生活の場です。十分、配慮しましょう。
三脚の使用について
これを読んでいる方は、カメラを始めたばかりで「まだ三脚を持っていない」という人も多いはずですが、今後のために覚えておくと良いです。
- 写真撮影はOKでも三脚使用禁止の場所もある
- 人の導線上では三脚使用禁止という限定的なルールもある
- 決まりがなくても邪魔になる場所では三脚を立てない
最近、ツイッターで、「三脚使用禁止」という看板が立っているにもかかわらず、ズラリと三脚を並べて撮影しているカメラマンの動画を見ました。
こうしてまた「カメラマンはマナーが悪い」というイメージが・・
それだけでなく、撮影自体が禁止になっていくこともあります。
「周りの人もみんなやってるから自分もOK」というモラルの低い行動は本当に慎みましょう。
フラッシュ撮影
次のような場所でフラッシュ撮影が禁止されていることが多いです。
- 水族館、動物園
- 博物館、美術館
- 寺社仏閣
フラッシュ禁止の場所ではルールに従いましょう。
また、人が多い場所での夜間撮影では、何度もフラッシュを光らせていると、周囲にいる観光客やカメラマンに迷惑がかかる場合もあります。配慮しましょう。
誤ってフラッシュ撮影してしまわないように、カメラの設定を確認しておきましょう。
邪魔にならないようにする
観光地では、一般の観光客がたくさんいます。場所を独占し続けたり、混んでるのに三脚を立てたり、明らかに観光客の邪魔になるような撮影はやめましょう。
譲り合いながら気持ちよく撮影しましょう。
肖像権・著作権
SNSを見ていると、他人の顔が鮮明に映っている写真を平気で投稿している人を見かけます。(無断撮影の話です。)
✅肖像権に関する注意点
- 本人や近しい人から見て個人が特定できてしまうのはだめ
- 写真の一部に写り込んでいる場合でもだめ
- スナップ写真や人が入る風景は気をつける
- もちろん本人に撮影許可をもらったものはOK
「遠景で撮った写真は、遠いからはっきり顔がわからないよね」と思いがちですが、拡大するとはっきりわかる場合がよくあります。一眼レフやミラーレスは解像度が高いので注意しましょう。
発信をする人は、著作権も勉強しておきましょう。
- 漫画の1ページをカメラで撮ってSNSに投稿
- アニメのキャラクターを撮影してSNSのアイコンに使用
SNSでよく見られますけど、アウトですよね^^;
現状、日本人は著作権に無頓着すぎます。
- コピーライトやクレジットをしっかり入れる
- 引用がわかるようにする
発信をする人で、このあたりの話がちんぷんかんぷんな人は、一度きちんと勉強することをおすすめします。とても重要です。
ドローンによる空撮
最近増えてきた空撮ですが、飛行禁止の場所で使用している場面を目にします。
禁止区域でも国土交通省に申請すればOKの場所もありますが、申請せずに撮っていると思われるような人がたくさんいます。
中には大勢の人がいる中で、迷惑を省みずに飛ばす人もいます。
正直、ドローンの規制は厳しすぎるというのが個人的な意見です。ドローンで空撮したい人にとっては、規制だらけで飛ばせる場所が少なすぎますよね。
これから変化していくと思いますが、今の枠組みの中では、けっこうマナーやモラルが問われますね。
ここで一番お伝えしたいのは、ドローンを使う以上はしっかり知識を身につけましょうということです。無知な状態でドローンを飛ばすのはやめましょう。
野生動物撮影
野生動物への餌付けが大きな問題になっています。知床のヒグマの例が特に問題になっていますが、美瑛町でもキタキツネへの餌やりが見られます。
ヒグマは人間の食べ物の味を覚え、人の生活圏まで入ってきて駆除されるニュースを見ますよね。
キタキツネは人間の食べ物を食べることで疥癬(かいせん)という病気になり、皮膚がボロボロになって死に至ることが多くあります。
野生動物を撮影する者としては、動物の知識を持っていることは最低限のことです。自身がマナーを守るだけでなく、知らない人に対して啓蒙できるようになるといいですね。
良い写真を撮りたいからという理由で、昼間はほとんど動かないエゾフクロウに石を投げたり、大きな音を出すとんでもない人がいます。
「いい写真が撮れればいい」という結果至上主義にならず、プロセスを楽しみながら写真を撮影しましょう。
ゴミを捨てない
当たり前のことですね。
カメラマンとしてというか、もはや人間性が問われています^^;
写真撮影マナーについての個人的な見解
これまでの経験からくる完全なる私見ですが、「マナーが悪い」というレベルのカメラマンはごくわずかで、「あまりよくない」という層がそれよりもひと回り多く存在する印象です。
野生動物や風景撮影などのフィールドで出会うカメラマンと話すこともよくありますが、一人一人のカメラマンはとってもいい人たちで、話していると楽しいです^^
しかし、お目当ての野生動物が現れると、人が変わったかのように、周囲の人を押しのけて撮影したり、
「さすがにそこまで近づいたらダメでしょ。」という場所まで踏み込んだり、観光客に対して罵声を浴びせたり。あとパトロール中の警察に注意を受けると怒り出したり。
先ほどちらっと書きましたが、「いい写真を撮ることが目的」「撮れ高という結果こそが全て」という結果至上主義になってしまうと、プロセスはさほど重要でなくなり、モラルのない行動をしてしまうことが多いように見えます。
- 被写体の研究
- カメラや写真の知識を身につけるための勉強
- 撮影地までの道程
- 出会う人たちとの会話
- 撮影の試行錯誤
などなど、すべてのプロセスも楽しめるようになると、自然とマナーもよくなるのになぁと思います。
写真家の人って、たとえ動物に出会えなくても、森を歩いて鳥の羽根を拾ったり、糞を見つけたり、食痕や足跡など、まるっと全部を楽しんでいます。
不思議なもので、そのプロセスがあるからこそ、人を惹きつける素晴らしい写真が撮れると思うのです。
カメラマンとしての「在り方」ってとても大事。そういったことを、一人でも多くの人に伝えられるような写真ブログにしていきたいと考えています。
今後も宜しくお願いします。
この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』