【ダメな撮り方に学ぶ】普通の人が撮影したスマホ写真を徹底解説
なぜなら、ダメな撮り方を理解し、それをしないことが上達の近道になるからです。
本記事では、具体例を出しながら解説していきます。最後まで読むと、確実に写真が上達しますよ!
【ダメな撮り方に学ぶ】普通の人が撮影したスマホ写真を徹底解説
本記事では、
- いい写真を構成する要素とは
- 写真を見ながら具体的に解説
上記内容をわかりやすく解説していきます。では、さっそく本題に入っていきましょう。
いい写真を構成する要素とは
僕は、とある企業のマーケティングコンサルもしています。その中で、カメラなどは一切やっていないごく普通の方々に、写真を教えることがあります。
そのとき、一番はじめに僕が話すことは、「いい写真」を構成する2大要素についてです。
「いい写真」を構成する2大要素
- 元写真がしっかり撮れていること
- 現像(編集)
ズバリ、この2点につきます。
『しっかりと元になる写真を撮り、アプリなどで編集して、仕上げる。』これで、いわゆる「いい写真」いうものが生まれます。
中でも、「元写真」をしっかり撮れるようになる。というのが今回の内容です。
「元写真」と簡単に一言で言いましたが、この中にはいろんな要素が含まれます。
- カメラ性能
- 光
- 構図
- 背景
これらをきっちり説明すると難しい話になるので、実際にダメな写真を例に出して、そこから感覚的に学んでいくことにしましょう^^
で、ここで一番お伝えしたいことは何かというと、普通の人は「元写真」がしっかり撮れていない。ということです。
しっかり撮れていないと、写真が現像(アプリ編集)に耐えられないので、結果的にいい写真になりません。
最後まで読むとこのあたりが理解できると思います。この記事で、「元写真って、めちゃくちゃ大事じゃん。今までちゃんと撮れてなかった。」ということに気づいていただければOKです。それで確実に写真が上手くなりますので。
写真を見ながら具体的に解説
まずはこの写真を見てください(カメラなどをやっていない、ごく一般の人が撮ったスマホ写真です)。
肉の写真です。正直、あまり美味しそうには見えませんよね。この写真を見て、「別に普通じゃん。」と、特に何も感じない人は写真が上手くない人です。要注意です。笑
良くない理由
- 暗い(肉が黒っぽい)
- 実はしっかりピントが来ていない
- 光が悪い(蛍光灯の光が上から当たってる)
「元写真をしっかり撮る」という意味では、クオリティーが低い一枚です。
黒っぽいのは編集で補正できますが、ピントと光はどうにもなりません。僕が補正してみたのが次の写真です。
比べると明るくなったのがわかると思いますが、元写真がしっかり撮れていないので、これ以上どうにもできない写真です。
ここで学んでほしいのは次の3点です。
- 暗い写真はいい写真に見えない
- ブレないように意識して撮る
- 自然光がベスト
SNSの投稿を見ていると思うのが、けっこうみんなブレてる。しかも、おそらくそれに気付かずに投稿している。ということです。
スマホは簡単に写せるので、何気なく撮って、ブレてる人が意外と多いです。今日から徹底的に意識しましょう。
そして光が大事。自然光が最高です。
この2枚は、「自然光で撮った写真」と「夜に蛍光灯の光で撮った写真」です。どちらが自然光でどちらが蛍光灯かわかりますか?
比べるとわかりますよね。2枚目が自然光です。ランチのときなど、自然光が入る窓のそばに座ると美味しそうな写真を撮りやすいですよ。
もうひとつ言うと、「逆光」か 「半逆光」が良いです。
正面から来る光で手前に影が来るようにすることで、「美味しそう!」という写真になりますので、これも覚えておいてください。美味しそうな写真の鉄則ですね。
で、自然光で逆光で撮るとスマホでもこんな感じで撮影可能です。↓
ここまでの話を振り返った上で、もう一度、最初の肉の写真を見てみましょう。
「暗い」「ブレ」「光」の条件が良くないのがわかると思います。
極端な話をすると、僕は夜に家の中で食べ物の写真は撮らないです。美味しそうに撮れないのがわかってるから。
ここまでの内容は、知っているだけで即改善できることです。さっそく次の写真から実践してみてください。
では、次の写真にいきます。
はい。ステーキを炊飯器で炊いたもので、この肉を切ったのが先ほどの写真です。
これを僕が補正したものが次の写真です。
正直、これも元写真が良くないのは同じです。先ほどと同様、明るくして、今度はトリミングもしています。ここが重要なので解説します。
1枚目の写真は、なんとなく全体を写しただけの記録写真です。ほとんど何も意識せずに撮っています。
2枚目には、意図があります。よく「シズル感」なんて言いますが、美味しそうな写真には美味しそうに見えるポイントがあります。それを見せたくてトリミングしています。
つまり「質感」です。肉のテカリやお米一粒一粒の質感を見せることで、「美味しそう!」となるのでトリミングしました。でも元写真がしっかり撮れてないので、米粒がシャープに見えず、肉汁も微妙です。
一番お伝えしたいことは、意図を持って撮る。ということです。すなわち、「主役を決める」ですね。これがめちゃくちゃ重要なんです。
これができるようになると、写真は明らかに変わりますよ。
今日から、なんとなく撮るのはやめましょう^^
次の写真です。
2枚目が補正したものです。ポイントは2点。
- 背景
- 水平垂直
写真のクオリティー自体はかなり残念ですが、ひとまずそこは置いておきます。
まず背景ですが、これって床に置いてあるのがわかりますよね。人間は無意識的にそういったことを感じ取ります。背景もいい写真の要素になるということがわかります。
あと、2枚目と比較することでわかりますが、1枚目の背景が意外と暗いことに気付くはずです。これは1枚目の写真だけだと気付かない人が多いんじゃないでしょうか?「いい写真」「美味しそう」に見える写真は、普通の人が思っているよりも、実はかなり明るく補正しています。
もう一点は垂直水平です。
本当にわずかな傾きを直していますが、これで受ける印象が大きく変わるのがわかります?下の方が明らかにどっしりと安定感があるというか、安心感のような感情まで抱きませんか?
人間には「平衡感覚」というバランスを保つための感覚が備わっていて、それがわずかな傾きに違和感を感じさせます。
プロのカメラマンや写真家はここにとても気を遣います。こういう細かいことの積み重ねでいい写真ができていることを知ることが大事です。これも知っているだけで即改善されますよね。
知るって大事です^^
最後に「良い元写真」が撮れていた事例を見ましょう。
これは素晴らしいです。ポイントは3つ。
- 自然光で撮っている
- 逆光で撮っている
- 主役が決まっている
これらを意識せずに撮ったそうなんですが、やはり光が重要であることを物語っている1枚ですね。
自然光の逆光という条件なので、柔らかく明るい光が当たっています。影が手前に落ちているという、美味しそうな写真の鉄則に当てはまっていますね。
そして、主役が決まっているのがわかります。最初の肉や炊飯器の写真と比べると一目瞭然です。この写真の主役は「肉」ですよね。肉を見せたいのがよくわかります。
肉にかかるソースが白く光っているのが、シズル感が出ていて美味しそうですね^^
ここまでしっかり撮れていると、現像するととてもよくなります。
どうでしょう?ちょっとした雑誌やチラシに掲載されているような雰囲気すらあります。
この写真も意識してみるとわかりますが、かなり明るくしています。世の中の写真はそうやってできているのです。
以上が、実例を見ながらの解説でした。いかがですか?編集にはテクニックが必要ですが、今回の内容は、そのほとんどが知るだけですぐに改善できることばかりです。
今回のことを実践して、元写真をしっかり撮れれば、誰でも一番最後のような写真は生み出すことができます。(上級者からすればこの写真でもまだまだです)
ぜひ実践して良い写真を撮ってください^^
おすすめ編集アプリ
良い写真を構成する2大要素として、「元写真をしっかり撮る」「現像(写真編集)」を挙げましたが、おすすめの編集アプリも紹介しておきますね。
Snapseed(スナップシード)です。これは使い方も初心者向けに解説していますので、ぜひ読んで使ってみてください。
プロからの評価も高い注目の多機能編集アプリです。
tomokiの体験談
テーマにまつわる僕の体験談をお話しするのがこのコーナーです。今回は、「普通の人が撮ったスマホ写真に学ぶ」ですね。
たぶん「うまく撮れる撮り方」とか「スマホ撮影テクニック」よりもしっかり身につく学びになるんじゃないかなと思います。
なぜなら、その方が「良い写真を構成する要素」が理解できるからです。撮り方とかテクニックって、「なぜそう撮ると良い写真に見えるのか」という本質的な部分がわからないままになりがちです。
ものごとの仕組みやカラクリを理解するのって、ものすごく大事です。
この考え方は、僕は写真以外のことから身につけました。たとえば世の中の仕組みとか。僕たち日本人は、資本主義社会という枠組みの中で生きています。資本主義社会の仕組みやルールを知ることってとても大事なことなんですよね。
でも実際は、多くの人がそれを理解せずに生きています。ラグビーのルールを知らないのにラグビーで勝とうとしている。僕たちはそんなことを気付かずにやっているんですね^^;
つまり、お金のことを知らずにお金を使っています。そういったことに気付いたとき、ルールやカラクリや構造の大切さに気付きました。
写真もいっしょで、良い写真に見える法則やカラクリや構造があるんです。もちろん逆も然りですよ。この思考法は人生すべてに使えるのでおすすめです^^
そんな感じで、普通の人が撮った上手く撮れてない写真からも大きな学びが得られるというお話でした。
まとめ
まとめ
- 良い写真は、元になる写真をしっかりと撮り、編集で仕上げる。
- 明るく、自然光、逆光、ブレない、水平垂直、主役、背景を意識する。
- 編集アプリはSnapseedがおすすめ
- 良い写真に見える法則やカラクリや構造が存在する
いかがでしたか?
記事を読む前と後では、写真に対する認識が変わったかと思います。
良くない写真から学び、これからの写真撮影に活かしてください。
この記事が、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』