2022年10月に発売されたH&Yの新商品「Rotatable Holder(ロウテイタブルホルダー)」
現行モデルのK-SeriesホルダーMarkⅡに装着することで、「CPLの片効き解消」「太陽付近の露出調整」「ND表現の幅を広げる効果」などが得られます。
ホルダーが2個になるイメージで、2枚のフィルターの角度を自由に変えられる画期的なアイテム。
使い方によっては、写真のクオリティーが向上するだけでなく、自分だけのオリジナルな表現を探求できる可能性を大いに秘めたホルダーです。
そんなわけで、本記事は「H&Y K-Series Rotatable Holder」について書いていきます。
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フォトグラファー
北海道美瑛町在住
詳しいプロフィール
H&YとKANIの「角型フィルターシステム2刀流」で毎日のように自然風景を撮影しています。H&Yフィルターのおかげで日々の撮影が楽しく豊かで快適になりました。その魅力を一人でも多くの人に伝えるべく、情報発信しています。
- 北海道美瑛町在住
- Kindle写真集「美瑛富良野ひととせ記」シリーズ出版中(全12冊の予定)。
- 丘のまちびえいファンガイド
- 星のソムリエ(準星空案内人)
- 姉妹サイト「美瑛フォト」運営
H&Y K-Series Rotatable Holderの外観・大きさ・重さ
H&Y K-Series Rotatable Holderは、2枚の角型フィルターの角度を自在に変えられるホルダーです。
- CPL片効きなど空の露出調整
- ND表現の幅が広がる
- ケラレやすくなる
- フィルターフレームが引っかかる
製品名 | H&Y K-Series Rotatable Holder |
サイズ | 約155 × 118 × 25 mm |
重量 | 約97g |
併用アイテム | アダプターリングSlimタイプ(ケラレ防止) |
価格 | 12,800円 |
空の露出調整をしっかりとしたい方は購入する価値ありです♪
155×118mmということで、K-SeriesホルダーMarkⅡと同程度の大きさです。
並べてみるとサイズ感がわかりますね。
Rotatable Holderのフロント部はこのように可動します。
重量は約97g。K-Series フィルターホルダー Mark IIが約100gですので、ほぼ同じ。合わせると約200gでややずっしり感があります。
Rotatable Holder の使い方
K-SeriesホルダーMarkⅡの上から被せるようにRotatable Holderを装着します。
なんなく装着できます。
装着完了。サイドについているネジを締めるとしっかりと固定されます。
レンズ側のK-SeriesホルダーMarkⅡにハーフNDフィルターを差し込みます。
被写体側のRotatable Holderにフィルターをはめ込みます。
K-SeriesホルダーMarkⅡとRotatable HolderにハーフNDフィルターが装着されました。
Rotatable Holder 装着により、2枚のハーフNDフィルターが別々に動かせるようになります。
- CPLの片効き解消
- 太陽付近の露出調整
- ND表現の幅が広がる
などの効果が期待できます。
一連の流れを短い動画にしましたので、ご覧ください▼▼
Rotatable Holder のメリット・効果
- CPL片効きなど空の露出調整
- 細部にこだわったND表現
ここでは、上記2つのメリット・効果を解説していきます。
CPL片効きなど空の露出調整
ロウテイタブルホルダーは、CPLの片効きや、空の露出バランスを調整するときに有効です。
上の写真はフィルターなしだと完全に空が白飛びする場面。
ここにまずソフトGND8を入れます。
空の輝度が下がって青空が戻り、大雪山の稜線が現れました。
でも明らかに右側が明るくバランスが悪いよね。という場面。
ここにロウテイタブルホルダーを使用し右上に斜めがけしてND効果を入れます。
これでほぼ均等に仕上がりました。
「想像していたよりも、ちゃんと効果が得られるなぁ」というのが率直な感想です。
シビアに作品作りを追求する方は欲しくなるのではないでしょうか。
これまでも撮影しながら、「ちょっと太陽付近の色が抜けて残念だな〜」と思うことは度々ありましたが、実際に解消されると「これは全然違うわ」と嬉しくなりました。
これが気になっている人にはうってつけのホルダーだと思います。
2枚目と3枚目を比較すると、作品としてのクオリティーは3枚目の方が高く感じますよね。
効果② 細部にこだわったND表現
空の露出調整以外でも使用できます。2枚のハーフNDフィルターで繊細な露出調整が可能ですので、細部にこだわる作品作りをしたい方にもロウテイタブルホルダーは有効です。
ロウテイタブルホルダーを使用し、斜線部分にハーフNDフィルター2枚でND効果を入れます。
右上と左下にソフトGND8を使用しました。
斜線構図が強調され、視線を中心に誘導することができます。
これは少々難易度が高い撮影かなと思います。
実際、作例のような状況を発見し、「ここを切り取って、ロウテイタブルホルダーを使って右上と左下の露出を落とせばいい絵になりそうだな」と気付くことが難しい。
ただ、このホルダーを持っていることで確実にアンテナが立ちますので、ないときと比べると可能性は大きく広がります。僕も意識を高めることで、この作例が撮れましたので。
Rotatable Holderのデメリット
- ケラレやすくなる
- フィルターフレームが引っかかる
上記デメリット2点を解説しますので、参考にしてください。
デメリット① ケラレやすくなる
通常のホルダーにロウテイタブルホルダーを重ねて使用するため、厚みが出ます。広角レンズを使用するとケラレやすくなるのは至極当然ですね。
次に挙げる2つの対策により、ケラレを最小限に抑えることは可能です。
- 別売りのスリムタイプアダプターリングを使用する
- カメラ側のホルダーで角度調整をする
どれぐらいの焦点距離でケラレるかをCanon EF16-35mm F2.8L III USMで試してみました。
- 通常アダプターリング使用時:20mmでケラレ発生
- スリムタイプアダプターリング使用時:18mmでケラレ発生
2mmの差ですが、スリムタイプのアダプターを使用すると確実にケラレにくくなります。
広角レンズを多用する方はスリムタイプがあった方が良いですよ。
デメリット② フィルターフレームが引っかかる
ロウテイタブルホルダーを装着すると、レンズ側のホルダーはフィルターを差し込んで使うことになります。
このとき、フレームの接合部分がホルダーに引っかかり、スムーズに抜けないことがあります。
フィルターフレームの結合部は、ピタッと段差なく組まれているわけではありませんので、抜き差しするときに引っかかる可能性あります。
そもそもH&Yのフィルターは差し込んで使用することを想定していないので、これは仕方がないと思います。
引っかかりを解消したい場合は、出っ張り部分をヤスリで削るなどすれば解消できると思います。
僕はめんどくさいのでとりあえず放置しています。ロウテイタブルホルダーの使用頻度はさほど高くないし、まあいいやと。笑
Rotatable Holderは必要か?
ぶっちゃけ、このアイテムは必要なのか?
角型初心者には必要ないかなと思います。初心者はまず輝度差を抑えることが優先で、空の左右の露出バランスが気になり始めるのは、ある程度、経験値が上がってきてからになるからです。
ロウテイタブルホルダーは使用頻度は高くないものの、ここぞというときに写真のクオリティーを高めてくれるなと感じています。
ここまでシビアに露出調整ができることを知ってしまうと、「そんなに多くは使わないけど、買って良かったな」と思いますね。
出番が少ないけど良い仕事をしてくれるアイテムは大事です。
- バランサーGND
- ブラックミストフィルター
- ロウテイタブルホルダー
僕の中でこれらはH&Yの必殺アイテムとしての位置付けです。
表現の幅を広げ、視点や引き出しを増やしますね。
フィルターワークというのは奥深くて面白いなと思います。
ロウテイタブルホルダーは、そう感じさせてくれるアイテムのひとつでした。
H&Y K-Series Rotatable Holderまとめ
- 2枚の角型フィルターの角度を自在に変えられるのがRotatable Holder
- CPL片効き解消、太陽付近の露出調整、ND表現の幅が広がるメリットがある
- ケラレやすい、重くなる、フィルターフレームが引っかかるデメリットあり
- 使用頻度は高くないものの効果は感じられ作品のクオリティー向上に寄与する
特に空の露出調整に効果を発揮してくれますので、このあたりが気になっている方にはありがたいアイテムになることでしょう。
シビアに作品の完成度を追求して、現場で写真を作り上げていきましょう。
では、また(´∀`)ノ
tomoki (tomoki_hy)でした。
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