【Lightroom入門】カタログとは何かを初心者にわかりやすく解説

- カタログってなに?
- カタログの保存はどこがいい?
- カタログのバックアップは必要?
Lightroom Classicにおいて最も重要なのが、カタログの理解です。
この記事を読めば、カタログを理解した上で、Lightroom Classicを運用することができますよ!
【Lightroom入門】カタログとは何かを初心者にわかりやすく解説
僕自身、初心者の頃にまったく理解できなかったLightroom Classicの「カタログ」。
「わかりやすく伝えるためのいい例えがないかな〜」とずっと探していたんですが、先日、ついに発見しました。やっと閃いたので、さっそく解説していきます。
カタログってなに?
カタログについて検索すると、こんなことが書かれていますよね。
- 元画像の保存とは別に、カタログを作り、そこでデータ管理や編集をする
- Lightroomは非破壊編集。どんなに編集しても元画像データは影響を受けない
- Lightroom上で見ている画像は、元画像データではない
もう意味がわからない(・_・;
じゃあ編集画面で見ている画像はなんなの??とかなりますよね。
まずは全体像を理解するために、たとえ話で説明します。
- Lightroom Classicは「浮世絵」
- カタログは「色版」
と考えると圧倒的にわかりやすいです。
浮世絵の大半は版画で作られ、大量の版で一枚の浮世絵を作ります。

参照:This is media
このサイトがわかりやすかったのでお借りしました。浮世絵についてもよくわかるので、興味がある人は読んでみるといいですよ。
そして、これをLightroom Classicに置き換えるとこうなります。

参照:This is media
カタログというのは、「編集データ」です。編集した内容がカタログに入っていると解釈するとわかりやすいです。
浮世絵では、主版という元データがあり、これを色版によってどんどん編集を加えていくわけですね。
Lightroomでいうと、
- 明るさ+10
- コントラスト−6
- シャープネス+15
こういった編集データのみがカタログに入っていると考えてください。
僕たちには、編集画面では画像が見えていますよね。これは、Lightroomに読み込む際に生成された、元画像とは別の小さな画像データです。
この小さな画像データに編集データを足して、「こんな仕上がりになりますよ」という仮のイメージ画像を見せてくれていると理解してください。
そして、最後の「書き出し」を理解すると全体像がわかると思います。
Lightroom Classicでは、カタログに編集データが入っていて、書き出しを実行するときに、元画像データと結合させ、新たな画像を作り出します。
元画像と編集データは別々に保管されていて、書き出すときに初めて結合するというわけです。これがわかるとカタログとLightroomが理解しやすくなります。
ちなみにわかりやすく説明するために、カタログには編集データが入っているとお伝えしてきましたが、それ以外のデータも入っています。
- 編集データ(明るさ+10、彩度-5など)
- 撮影データ(カメラやレンズの型番、iso200、ss1/400など)
- 元画像がどこに保存されているか
- プレビュー画像
- 画像を分類・整理したときのデータ(フラグ、レーティングなど)
カタログにはこのようなデータが入っています。たとえば元画像の保管場所を変えるとしましょう。すると、それまで認識していた場所に元画像がなくなり、編集データだけが残るため、書き出しができなくなります。
よくライトルームに「写真が見つかりません」と言われた。と書き込みしている方もいますが、それは元画像とカタログが紐づきが切れてしまったためです。
これがカタログという概念です。どうでしょう?理解できたでしょうか?
カタログの保存場所
Lightroomを使用していくうちに、扱うデータ量が増えていきます。パソコン内のHDDやSSDにカタログを保存すると、徐々にストレージが圧迫されていきます。
そして、パソコンの容量が足りなくなってきて、外付けHDDに移動するという人が多いと思います。僕もそうでした。
特にプレビューデータの容量が大きくなりがちです。
ということで、カタログフォルダを外付けHDDやSSDに移動して保存することをおすすめします。

カタログは自動で作成される
Lightroomを始めると、カタログはピクチャフォルダに自動的に作成されます。
- macの場合▶︎ Macintosh HD>Users>ユーザー名>Pictures>Lightroom
- Windowsの場合▶︎ C>Users>ユーザー名>Pictures>Lightroom
初期設定では、上記の場所に保存されます。「Lightroom」というフォルダがあり、この中にカタログが入っています。このフォルダごと外付けHDDに移動させます。
カタログを外付けHDDに移動させる
手順としては、次の通りです。
- ピクチャフォルダから外付けHDDにドラッグ&ドロップで移動させる
- 移動先(外付けHDD)でカタログを開く
- 元のフォルダを削除
①移動
②移動先(外付けHDD)でカタログを開く
移動先の外付けHDD>Lightroomフォルダ>Lightroomカタログ
ここにカタログがあります(カタログの名称を自分で設定した方はその名称になっています)。これを開くと、Lightroomが起動し、編集画面になります。
これでOKです。そんなに難しくないですよね。
③元のカタログを削除する
移動先のカタログが正常に起動したのを確認し、ピクチャフォルダに残っている元のカタログを削除します。これで一連の作業は完了です。
カタログのバックアップ
元画像以外の情報はカタログに入っています。もしカタログがクラッシュしてしまうなど不測の事態が起こったとき、バックアップがなければすべてのデータが吹き飛んでしまいます。
つまり、バックアップはとても大事だということです。しっかりバックアップの設定をして、Lightroomを運用していきましょう。
①まず、Lightroom Classic > カタログ設定を選択。
②「表示」を選択して保存場所を指定する
ここで、カタログの保存場所を設定することができます。
Lightroom Classicは、初期設定では下記の場所にカタログバックアップを保存しますが、これを変更します。
- Windows:/Users/[ユーザー名]/Pictures/Lightroom/[カタログ名]/Backups
- Mac :/Users/[ユーザー名]/Pictures/Lightroom/[カタログ名]/Backups
今回、カタログは外付けHDDに保存するよう推奨しましたが、バックアップに関しては外付けHDD以外に指定しましょう。
なぜなら、外付けHDD自体が壊れることもあり得るからです。カタログ本体もバックアップも外付けHDDに保存していると、両方同時に失うという最悪の事態も考えられますので、別々の場所で保存します。
バックアップのファイルは圧縮されているのでサイズは小さいです。PCのストレージに保存しても問題ありません。実際、僕はそうしています。
③次に、カタログバックアップの頻度を指定します
④赤枠の中から選びます
初期設定では、「1週間に1回、Lightroomの終了時」になっています。これは現像をする頻度によります。
僕はほぼ毎日現像するので、「Lightroomが終了するたび」にしています。
バックアップは数分かかります。わずらわしくない最適な頻度になるように、使いながら変更していくといいと思います。
これで、設定は終わりです。
で、実際に現像を終えてLightroomを閉じようとすると、次の画面が出てきます。
僕は「Lightroomが終了するたび」に設定しているので、毎回この画面が出てきます。「今回は無視」を選ぶとバックアップはせずにそのまま終了します。
けっこう「無視」を選ぶことも多いです。したいときにする感じです僕は。
ここでもバックアップの頻度や場所を変えることができるので、バックアップ前に変えるのもOKです。
あと、バックアップ後に「カタログを最適化」にチェックを入れておくと良いです。Lightroomの動作が遅くなるのを改善してくれます。
「カタログの整合性をテスト」にチェックを入れると、正しいカタログで正常に使用できるかどうかの整合性をチェックしてから開くそうです。僕は一応チェックを入れています。
以上で基本的な設定は終わりです。お疲れさまでした^^
tomokiの体験談
テーマにまつわる体験談をお話しするのがこのコーナー。今回は、「カタログ」です。
Lightroomを理解することはカタログを理解すること。
そんな風に言われますが、僕はさっぱりわからなくて、一生懸命調べてみるのですが、やっぱりわからない。「現状で一応使えてるし、まあいいや。」って感じでやり過ごしていました。
でもLightroomの全体像を理解せずに使っているので、ときどき読み込めない写真が出てきたり、いつのまにかカタログが3個になっていてわけがわからなくなったり。本当にカメラ関係のことって、いちいち難しくて困りますよね。
理解できると「そうか〜」という感じなんですが、この現像というものはすごく深いですね。とりあえずは概要だけわかればいいと思います。
RAW、DNG、ヘッダーA/Bとか、深く理解しようとするとめちゃくちゃ深いです。このあたりを理解すると、なぜわざわざカタログというややこしいものが存在しているのかがわかります。「なるほど〜。」とカラクリが解けた感じになります。
まだまだ僕も途中までしか侵入していませんが、徐々に深みにはまっていこうと思っています。なんでもそうですが、理解し始めると面白いですね^^
初心者にとっては、とりあえず現像できることと、設定ミスなどによるトラブルが発生しなければOKだと思います。今回の内容を押さえた上で、しっかり設定ができれば問題なく安心運用ができるはずです。
ライトルームは現像の記事なども書いていきたいので、少しずつコツコツ増やしていきたいと思います。
まとめ
「カタログとは何か?」まとめ
- カタログとは、浮世絵の色版である
- 編集データなどのデータの集まりと考える
- カタログの保管場所は外付けHDDがおすすめ
- カタログバックアップは外付け以外
- バックアップの設定をしっかりしておく
いかがでしょうか?
カタログの概要や保管場所、バックアップの設定が理解できたかと思います。現像は重要な作業のひとつですので、しっかりと基礎を固めましょう。
この記事がお役に立てれば嬉しいです。
では、また(´∀`)ノ
『写真を通して、人生に感動を。』